五感の中でもっとも研究が遅れている理由
.: * 五感の中でももっとも研究けんきゅうおくれている理由りゆう * :.


■五感の中でももっとも研究けんきゅうおくれている理由りゆう
 五感ごかんの中でもっとも研究が進んでいるのは、視覚しかく聴覚ちょうかくです。
視覚しかく聴覚ちょうかくは、光や音の特性をつかむことで研究・解明かいめいを進められたようです。
触覚しょっかくも、皮膚ひふにかかる刺激の強さや温度などは数値化すうちかしやすく、
研究は進みやすいそうです。
しかし…味覚みかく嗅覚きゅうかくは、数値化すうちかすることがとても難しいのです。
においでは、同じような構造こうぞうをもっているものでも、
においがまったく違うこともあります。
良いにおい、悪いにおいには好みがあって個人差こじんさがでるので、
同じ尺度しゃくどで「測る」ということは不可能ふかのうになのです。
また味覚みかくも、甘味あまみ酸味さんみ苦味にがみ塩味しおあじ、うまと大まかな分け方はあります。
しかし、レモンとライムのすっぱさの違いを細かく測定そくてい分析ぶんせきできるかといえば、それは不可能ふかのうです。
だから、においや味の性質はまだ研究が進んでいないのです。

最近はアロマテラピーが注目され始めてはいますが、
科学的研究はまだまだゆっくりと進んでいます…。
嗅覚きゅうかく味覚みかくの研究にはたくさんの努力が求められています。